BGG
1回目 4人 4位
2回目 4人 4位
 今回のメビウス便の中で最も期待していた作品。インスト自体はルールも多くなく、あっさりとした印象。ルールからは全くこのゲームの面白さを読み取る事ができないままにゲームスタート。初回プレイと言う事もあって最初の数手番は手探りでボンヤリ打つ。
 プレイヤーは神の視点で火山を中心として地形を隆起させます(タイルを被せる)。その結果以前に置かれていた小屋コマは全て捨てられる、と。手元に戻ってこない所はこのゲームの特徴のひとつでしょう。
 誰が抜きん出ているか、誰を止めなければならないかは一目瞭然なので直接攻撃とはいっても割と殺伐とはしません。カルカソンヌのように置いたタイルにしかコマを置けないなんて事は無く、どこにでも置いていいので誰かを止める為にタイルを置いても手番が自己犠牲だけで終わると言う事は無く、止めつつも攻める事ができます。この辺よく出来ています。
 エリアを広げるのは特に制限は無いのですが、タイルを重ねるにはいくつかの「縛り」が有る為、タイルの置き方、神殿、塔コマの置き位置でその場の優位性をある程度ロックする事ができます。これが決まると嬉しいです。
 こんなシステム故、4手番目位から急にガチさ加減のカーブが急に立ち上がっていきます。同時に自由度も上がるので長考しがちになるのも事実です。2回目をプレイした際には勘所もある程度皆掴んで、1手番の重みを知っていた為、プレイ時間も1回目よりは長くかかりました。
 とはいえ、基本的には48枚のタイルを置ききる事(多分このケースで終わる事が多いと思われる)でゲームは終了なのでいたずらにダラダラと続く事もありません。濃密な時間を適度な長さで堪能できるかなり良いゲームだと思います。